甘麹豚 秋田Z 誕生秘話

甘こうじ豚 秋田z

日本で飼われている豚の種類は数十種類だが中でも有名なのが鹿児島の黒豚、沖縄のアグー豚、最近脚光を浴びている東京Xが有名です。

昔はサツマイモの産地が豚の生産地で動物性脂肪が入っていなかったため軽い脂の豚でした。
只黒豚系は出生数が少ない上、成長が遅く10ヶ月以上かかるのでコスト高になり生産者は苦労しているのが現状です。

これらの豚やイベリコ豚を超える豚を作りだしたいという思いが常に頭の中にありました。

それぞれの豚は長い年月をかけて改良されてきた豚です。

新しい品種の豚を作るには10年以上もかかるので、それ以外に早くできる方法はエサで肉質を変えることです。
エサで変える方法には食物残渣を使ったエコフィールドも含まれます。

太陽園ファームの方法もエコフィールド方式と言えますが、エコフィールドの欠点は成分が一定でない食物残渣や発酵させる微生物により、脂肪の多い豚が出来る可能性があります。
それらの豚は、水豚や雑豚と呼ばれ市場からも敬遠されます。

太陽園ファームでは、植物性乳酸菌の他にも良い微生物がないかと模索しておりました。
乳酸菌の他には酵母菌や麹菌等があり、中でも乳酸菌と麹菌は最高の相性であることはお酒を作る上では常識です。

塩麹がブームになり、太陽ポークの肉に塩麹を付けて食べると、さらに柔らかく美味しくなりました。
そこで直接豚に麹を食べさせることにしましたが、そこには難問が待ち構えておりました。

その難問とは、麹は一部子豚の育成の飼料に入っているだけで、その値段は飼料の数倍もするのでどこでも使えませんでした。
どうしても麹菌の力を借りて「究極の豚を作りたい」という思いがますます強くなって参りました。

飼料米を使って麹を作ることから始めると手間がかかり過ぎ、さらに高いエサになることでこの計画も駄目かとあきらめかけました。

まてよ!麹を作らず一気に甘酒を作れば麹を作るひと手間が省ける!
昔は残飯を炊いてエサにしていた方法ではないかと気づきました。
しかしその方法を行っていた豚農家は、時代の流れに押されて皆やめてしまいました。