豚肉は肉のスーパースター

香り豚 鮎が香魚と言われるように エサによって肉の香りが違うのが豚肉です。

和牛を飼育している畜産家から文句が出そうですが、和牛飼育をしてハンバーグ店まで開いた私は十分に霜降り肉の美味しさを知っております。
霜降り肉は牛を不健康に育て、脂を肉の間に入れる飼い方です。
しかしその他の加工はローストビーフ位でハムには肉が繊維質だから不適格です。

その点豚肉は ハム、ソーセージ、ベーコン、サラミソーセージ、金華ハム、パンチェッタ等血の一滴まで使えます。中でもその味、香りが一番判るのは生ハムです。
スペインのイベリコベジョータはいい例です。
発酵した肉の中にどんぐりの香りがほのかに漂う逸品です。

豚は食べさせるエサによって味、香りが違ってきます。
勿論品種によって肉の違いがありますが、エサによる違いの方がはるかに大きいと言えます。

そういう総合的観点から豚肉は肉のスーパースターと言っても過言ではありません。
現在の大手養豚場は同じ外国産の飼料で飼育しているので繊細な味は出せません。

これからの小規模畜産農家が生きる道は、ワイン生産農家のように飼料米等の独自のエサで味、香りを出して行くことが狭い国土の日本の畜産農家が歩むべき道と捉えております。
太陽園ファームはその礎として頑張って参ります。